世界はまだ、知らない日本であふれている。
体の中で見つかった硫黄の輪、白川郷を守る放水、再生銅の新技術。研究室から山里、スポーツの会場、美術館まで、15の視点から日本を読む。

体の中に「硫黄の輪」があった――哺乳類がつくるS8、乳がん組織での増加が示す謎
8つの硫黄原子が輪になった分子を、哺乳類の体がつくっていた。がん組織との関係は興味深いが、診断法や治療法が完成したわけではない。
巻頭記事を読む →2026年10月28日 水曜日 · Japan.co.jp
本日の注目4本
生命科学・地域・エネルギー・スポーツ
今日のニュース短信9本
主要15本とは別に、検証可能な9件の動向を簡潔にまとめました。
ニュース短信を読む →ビジネス・経済
2026年10月28日 水曜日
GMO不正アクセス、なぜFX取引に被害が及んだのか――5,000円見舞金と「事前警告」の重い意味
盗まれたのはデータだけではない。顧客の資産に通じる操作環境が攻撃された。GMOが認めた事実と、いまだ未解明の経営判断を追う。

JX金属、再生銅だけで「曲がる配線」を作る――圧延銅箔が問う電子産業の資源循環
厚さわずか数マイクロメートルの銅箔に、資源循環の難しさが凝縮されている。再生原料100%でも厳しい電子材料の品質を守るというJX金属の挑戦を追った。

建材は足りているのに職人が足りない――国交省の最新調査が映す建設現場の現実
資材の全国的な需給は安定。それでも8職種の技能者は不足が続く。二つの官庁統計が示す、工事を進めるための「物」と「人」の違い。
科学・技術
2026年10月28日 水曜日
体の中に「硫黄の輪」があった――哺乳類がつくるS8、乳がん組織での増加が示す謎
8つの硫黄原子が輪になった分子を、哺乳類の体がつくっていた。がん組織との関係は興味深いが、診断法や治療法が完成したわけではない。

アルミ箔一枚が電池の負極になる日――東北大、微量のマンガンで「寿命か容量か」の壁を破る
塗らない、貼らない。「箔一枚」で電池の負極をつくる夢に、金属組織の設計から迫る。論文の数字を読み解くと、可能性と残された距離が見えてくる。

土星の海は宇宙への途中で「選別」される――エンセラダスの氷粒子961例から見えた仕組み
同じ海から生まれた氷なのに、成分はなぜ違うのか。探査機の古い記録と東京の実験室が解いた、凍結と破砕の物語。
地域・社会
2026年10月28日 水曜日
白川郷がつくる「水のカーテン」――合掌造りを守る60基の放水銃と住民の仕事
世界遺産を包む水のアーチ。約60基の放水銃が映し出すのは美しい景色だけではない。600トンの貯水槽と住民の地道な防火がある。

4家族が試す「焼津で暮らす」という選択――海辺の移住体験、その先にある人口減少の現実
10月31日からの一泊二日、参加枠は約4家族。漁港の町が問うのは「観光に来るか」ではなく「子どもと暮らせるか」。統計と市の資料で実像に迫る。

AIで「通れる道」は見つかるか――大阪・池田市の実証が問う歩行空間のバリア情報
歩道の幅、坂の勾配、一段の段差。国交省は池田市をAI活用の現地実証に選んだ。全国共通のデータ整備も始まるが、使える案内の実現には精度と更新の検証が欠かせない。
スポーツ
2026年10月28日 水曜日
1―11からの大逆転――張本智和、アジア卓球選手権を連覇した「52年ぶり」の意味
初戦ではなく決勝、最初のゲームは1―11。中国の19歳カットマンに0―2と追い詰められた張本智和が3ゲームを連取。長谷川信彦以来52年ぶりの日本男子連覇には、戦術の物語があった。

第1ゲーム10―21からの連覇――福島由紀・松本麻佑、フランスで証明した新ペアの強さ
元「フクヒロ」と元「ナガマツ」。かつて世界選手権の決勝で争った二人が、今度は同じコートでフランスオープンを連覇した。相手は好調マレーシア組、決勝は1ゲームを失ってからの逆転だった。

高校生が実業団の頂点に立った――星槎国際高校横浜、全日本卓球団体で史上初の優勝
相手は社会人の強豪。1年生が2度の大一番を救い、エースが決勝の最後を締めた。高校生だけのチームによる日本一は、大会史上初めてだ。
文化
2026年10月28日 水曜日
ターナーの嵐は、現代の氷河をどう照らすのか――上野で「崇高」を問い直すテート美術館展
テート所蔵80点以上の絵画と現代アートが向き合う。雪崩の恐怖、産業革命の煙、溶ける氷河――約200年の隔たりが、一つの展示室で問うもの。

野口英世生誕150年、科学の「勇気」と「誤り」を見つめる――上野で感染症の過去・現在・未来展
福島から世界へ飛び出した細菌学者。梅毒研究の功績も、黄熱の原因を取り違えた失敗も――生誕150年の展示は、感染症と科学の進み方を考える入口になる。

絹に残った千年の舞――根津美術館「舞楽装束」が映す交流と戦乱、再生の歴史
南北朝時代の金襴、室町の刺繍、豊臣家の再興、徳川家の支援。衣は美しいだけではない。外来文化を日本で受け継いだ人々の仕事が見える。
今日のアート · 歌川貞秀
世界と出会う横浜

歌川貞秀――横浜を世界に開いた風景
1859年の開港後、商人や船舶が行き交う横浜を、鳥瞰の絵師がどう描いたか。国際交易の熱気と、版画がつくる「世界像」を読み解く。
アート特集を読む →掲載画像は貞秀の原画ではなく、画風に着想を得たAI生成イラスト。原画は本文中の博物館所蔵情報をご覧ください。
10月27日版から、さらに読みたい6本
前日公開記事。新着として扱いません。
2ナノ半導体を医療の現場へ――画像AIの高速化に5者が挑む
北大、富士フイルム、GEヘルスケア・ジャパンなどが医療画像処理向けAI半導体を研究。速度と省電力の数値は達成値ではなく目標だ。

荷物だけが走る道はできるか――自動物流道路、28日から実証
物流の人手不足を背景に、つくばで自動搬送の実証を28日に開始予定。実用の高速貨物網が完成したわけではない。

熊本地震の影響、調査事業者の9割超に――商売の再開が課題
宇城、八代・芦北の調査では直接・間接の被害報告が9割超。休業と廃業を混同せず、地域経済の再建を考える。

中井亜美、3回転半で逆転――フランスGP2連覇
中井亜美がショート3位からフリーで逆転。合計219.74点でフランス大会2連覇を果たした。

名城大、6人のたすきで大会新――全日本大学女子駅伝9度目V
名城大が38キロを2時間2分21秒で走破。2区から首位を守り、3年ぶりの女王に返り咲いた。

第78回正倉院展が開幕――宝物に刻まれた奈良と世界の往来
奈良国立博物館で正倉院展が開幕。宝物の素材、技法、用途から、8世紀の文化交流を考える。
記事とアート欄の掲載画像は歌川貞秀の画風に着想を得たAI生成の編集イラストであり、報道写真や歴史的原画ではありません。
