
宇宙、命、旅、工芸
日本の未来を試す
Epsilon Sの再出発、猛暑下で食事と冷房を削る家族、被爆者が問う核政策、チンパンジー・アイの知的遺産から、医療AI、動画対応電子ペーパー、がん検査、黒部の秘境、松島の観光、京都の畳まで。新作15本、前号から4本、そして大英博物館が守った江戸の美を読む。
まず読む4本
宇宙、暮らし、知性、医療AI
7月24日版から選ぶ4本
輸入、空き家、インフラ、材料科学
本日のニュース:19本
新作15本+7月24日版から4本

Epsilon S、再設計した第2段エンジンの地上燃焼試験に成功
事故で止まった日本の小型ロケット計画は、何を直し、どう信頼を取り戻すのか。イプシロンの歴史と新しい燃焼試験の意味をたどる。

猛暑でも食事と冷房を削る日本の困窮世帯
全国調査が映したのは、値上がりした食品を減らし、危険な暑さでも電気代を恐れる家族だ。物価、エネルギー、子どもの健康を一つの危機として読む。

被爆者団体、「タブーなき核防衛論」に異議
核共有や抑止を議論する政治に、広島の生存者は何を突き付けるのか。非核三原則、米国の核の傘、被爆体験の政治的意味を検証する。

新幹線利用者、大型荷物を乗車前に駅で預ける
同日配送ではなく、移動前に駅へ預けて混雑を軽くする新サービス。訪日客の増加と「手ぶら観光」を支える物流の工夫を見る。

京都大学、チンパンジー・アイの知的遺産を記録
数字、色、記号、記憶を通じ、人間だけのものと思われた知性を問い直したアイ。長期研究が科学と動物福祉に残したものを振り返る。

見た目を変えずに空気を浄化する「見えない壁紙」
ほぼ天然素材の薄い塗り壁が、室内の意匠を保ちながら空気環境を整える。土壁の知恵と現代の建材技術が出会う。

富士通AI、診察会話をSOAP形式の電子カルテへ
医師と患者の会話から主観、客観、評価、計画を自動整理する。記録負担を減らす期待と、誤記、説明責任、個人情報の課題を考える。

25.3インチのカラー電子ペーパー、60fps動画へ
紙のような質感と省電力で知られた表示技術が、滑らかな映像へ踏み込む。広告、案内板、教育、端末設計への影響を読む。

尿でがんリスクを調べるCraif、全国2,500医療機関へ
採血や画像診断の前に、身近な尿からリスクを示すサービスが拡大する。早期発見への期待と、スクリーニング結果の正しい読み方を整理する。

順天堂大、大腸がんの進行と免疫療法抵抗性の仕組みを特定
腫瘍が免疫細胞の攻撃をかわす分子経路が、進行と治療抵抗性をつなぐ。新たな標的治療へ向けた研究の現在地を解説する。

京都の畳職人、折り畳める携帯マット「AGURA」
い草、寸法、縁、折りの精度を小さな一枚に凝縮する。和室が減る時代に、伝統技術を持ち運べる暮らしの道具へ変える試みだ。

黒部・宇奈月の秘境産業ルート、一般旅行者へ
発電所建設を支えた鉄道、竪坑、トンネル、峡谷の道が旅の舞台になる。日本の電力開発史と厳しい山岳工事を体験するルートを紹介する。

松島に26室の「スロー・ラグジュアリー」ホテル
地域の工芸、漁師、食、湾の風景、気球体験を、小さな宿の滞在に結ぶ。通過型観光から地域に時間と支出を残す旅への転換を追う。

全国コンテスト、日常に隠れた「顕微鏡の世界」を募集
葉、砂、布、食べ物、昆虫は、拡大すると別の宇宙になる。専門家だけでなく誰もが観察者になれる写真企画の面白さを伝える。

JR西日本、忘れ物傘をセルフ販売する全国初の仕組み
保管期限を過ぎた大量の傘を廃棄せず、駅で再び旅客へ戻す。忘れ物管理、無人販売、資源循環を一つにつなぐ実験だ。

円安と原油高、日本の輸入額を過去最大11.3兆円へ
原油の輸入量は減っても支払額は増えた。石油危機の歴史と163円台の通貨がつくる新しい負担を読む。

900万戸の空き家、「負動産」になる
売れず、貸せず、壊すにも費用がかかる家。相続、税制、解体、地域再生をめぐる巨大な資産問題を追う。

水中ドローン、日本の老朽下水道へ
人が入れない浸水管を泳ぎ、亀裂を照らす。高度成長期のインフラと人手不足を小型ロボットはどこまで救えるか。

機械学習、日本の安定強磁性準結晶の創製を支援
規則的だが周期を持たない物質。AIが候補探索を助け、磁性材料の新しい地図を開いた研究を読み解く。
20. 本日のアート・チョイス
British Museum / Edo Treasures

大英博物館の江戸名品、東京へ
東京府美術館の開館から100年。屏風、掛け軸、肉筆画、浮世絵が、海を渡った日本美術の歴史とともに東京都美術館へ戻る。北斎、歌麿、写楽、広重らの作品を通じ、江戸の視覚文化が世界でどう守られ、読まれてきたかを考える。
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