
JR東日本と岩谷産業、次世代水素列車へ――70MPa化で鉄道の長距離化を狙う
地方鉄道を走る一両の水素列車から、物流、製鉄、パイプライン、液化水素船、工場熱、補助制度、ドローン、高齢者の足まで。今日は水素を一つの装置ではなく「新しいエネルギー生態系」として読む。
まず読みたい4本
鉄道、製鉄、政策、暮らし
8月9日版から選んだ4本
長崎、熊本、食料安全保障、AI権利
本日のニュース:19本
新着15本+8月9日版から4本

JR東日本と岩谷産業、次世代水素列車へ――70MPa化で鉄道の長距離化を狙う
HYBARIで積み上げた燃料電池鉄道の知見を、より高圧な水素貯蔵と実用運行へ。電化しにくい地方路線で水素はディーゼルを置き換えられるか。

日本版「水素ハイウェイ」は物流を変えるか――福島から福岡へつなぐ需要回廊
大型水素トラックと大規模ステーションを需要のある幹線へ集中させる構想。全国一律ではなく、物流回廊から市場をつくる戦略を読む。

鉄鉱石を水素で還元する――JFE、千葉でグリーン水素DRI実証
山梨の再エネ水素を高圧トレーラーで千葉へ運び、鉄鉱石の還元に利用。日本の製鉄脱炭素で、水素はコークスの代わりになれるか。

川崎に高圧水素輸送パイプライン――輸入拠点の「血管」をつくる
約4kmの高圧パイプラインが、将来の液化水素基地と産業需要を結ぶ。トラック輸送から連続供給へ移れるかを追う。

米原に内陸型グリーン水素ハブ構想――交通の交差点でP2Gを試す
東海、近畿、北陸を結ぶ米原で、水素製造、CNT需要、水素ステーション、酸素・排熱利用までを束ねるフィージビリティ調査。

40,000m³液化水素運搬船――川崎重工とJSEが世界最大級の船を建造へ
Suiso Frontierの約32倍のタンク容量。液化水素を国際エネルギー商品へ変えるための大型船は、コストとボイルオフをどこまで下げられるか。

神戸で次世代水素燃料供給――液体のまま加圧し、発電所へ送る
液化水素をポンプで臨界圧力以上に加圧してから気化し、ガスタービンへ。高圧ガス圧縮を減らし、冷熱まで価値に変えられるか。

マイナス253℃を捨てない――大林組と岩谷産業、「液化水素の冷たさ」を建物のエネルギーに変える
液化水素を気化するときに捨ててきた冷熱を、空調や冷凍へ。約90%の冷熱回収を確認した実証から、水素の副産物価値を読む。

ウイスキー、水、そして水素――白州が「工場の熱」を再発明する
16MWのP2Gでつくるグリーン水素を天然水工場の殺菌蒸気へ。将来は白州蒸溜所の直火蒸溜も検討する。

15年の補助で、水素は補助金なしに歩けるか――日本の「価格差支援」実験が始まった
約3兆円を投じ、低炭素水素・アンモニアと既存燃料の価格差を15年間支える。その後も10年続く市場を本当につくれるか。

水素は「集めて」初めて安くなる――JERA碧南が試す低炭素アンモニア拠点
価格差支援が燃料価格を支えるなら、拠点整備支援は共有タンクやローリー出荷設備を支える。巨大需要を核に中部製造業へ広げる。

東京湾の食卓を水素で静かに走らせる――新クルーズ船「AMANE」が試す次世代の船旅
LADY CRYSTAL後継船にヤンマーの燃料電池、トヨタの水素貯蔵、ENEOSの供給網。2027年、静粛性そのものが旅客価値になる。

万博の「未来の船」を東京の日常へ――水素燃料電池船「まほろば」、第二の航海
大阪・関西万博で運航した純水素燃料電池旅客船を東京港へ。一般乗船、環境学習、国際イベントに使い、実証後の社会実装を試す。

空を長く飛ぶ水素を、日本でつくる――ロボデックス、東電、京丹後の燃料電池が挑む
長時間飛行を狙う水素ドローンへ、日進製作所グループが国産燃料電池を開発。送電線点検、離島物流、災害対応へつなげられるか。

免許を返した後も、買い物へ行けるか――ELEMOsとロボデックスが水素で考える「地方の足」
免許不要の小型四輪へ交換式の軽量水素ボンベを組み合わせる構想。地方高齢者の移動を支えるには、航続距離より補給網と扱いやすさが問われる。

長崎、原爆投下から81年――平和への訴えを新たに
1945年8月9日午前11時2分から81年。被爆者の記憶と長崎の復興、核兵器を巡る世界の緊張をつなぎ直す。

熊本地震、33キロの地表地震断層を確認
地表に残されたずれは地下破壊の地図になる。科学者が追う33キロの痕跡から、地震像と復旧計画への意味を読む。

日本の食料自給率、過去最低37%へ
輸入穀物、農地減少、担い手不足。37%という数字が、供給混乱と価格上昇に弱い日本の食卓を映す。

緒方恵美、無断AIによる日本の演者の「声の盗用」に警鐘
声はデータか、演技か、人格か。声優の声を許可なく複製する生成AIを巡り、契約と権利の未来を問う。
20. 今日のアート
Maria Sibylla Merian · Scientific Observation

