
動いた大地、続く暮らし
衛星は熊本の地表が三方向へ動いたことを示し、地上では39人の死、3,585人の避難、約2万9,200戸の断水が続く。止まった製紙工場、失われた畳織機、壊れた野球場、避難するペット。その一方で、名古屋の自動運転、ICチップ本人確認、黒潮予測、子どもが描く未来都市が、災害の外側でも日本が前へ進み続ける姿を映す。
まず読みたい4本
大地、避難、水、都市交通
8月13日版から選んだ4本
宇宙、気候、医療、記憶
本日のニュース:19本
新着15本+8月13日版から4本

大地は三方向に動いた――「だいち2号」「だいち4号」が描いた熊本地震
二つのレーダー衛星が、地表の東・北・下方向への変位を捉えた。断層運動を読み、測量と復旧計画を更新する宇宙観測の力。

地震から2週間、数字が語る「次の災害」
死者39人、81避難所に3,585人、被害または被害疑いの住家2万6,906棟。生活再建が最も厳しい段階へ入る。

紙の街で工場の音が止まった
八代の事業者被害は推計約90億円、相談は約380件。日本製紙八代工場の停止が雇用と地域の取引網へ影を落とす。

崩れた屋根の下の5台――畳を未来へ織り直す
前年の豪雨に続き、い草農家は作業小屋と畳表織機5台を失った。熊本い草500年の歴史を背負い、再建を決意する。

壊れたダイヤモンド――22人の球児が待つ「次の一球」
亀裂、段差、液状化で練習場が使用不能に。小学生22人は練習場所を探し、熊本代表の甲子園での戦いに励まされる。

声を持たない避難者――ペットの不調を見逃さないために
獣医師が避難中の犬や猫を無料相談で支える。避難所、車、仮住まいで、家族が動物のストレスと健康を守る難しさを追う。

圧力が戻るまで――2万9200戸、見えない漏水を追う
なお約2万9,200戸が断水扱い。修理班は地下の漏水を探し、水量と水圧を確保しながら配水網を試験する。

時刻表を離れる3台――名古屋、自動運転を「呼べる交通」に
3台の自動運転車が5地点・20ルートをアプリ予約で走る。レベル2実証からレベル4都市交通への距離を測る。

カードの顔を越えて――本人確認は「チップの証明」へ
8月20日から対象手続きで公的証明書のICチップを読み取り、顔照合と電子認証で偽造契約や犯罪利用を防ぐ。

島のまわりを動く大河――黒潮は八丈島の北へ
JAMSTECは黒潮が10月9日まで八丈島の北を通る流路を保つと予測。水温、漁業、潮位、船舶への影響を読む。

二つの法秩序の間の確定判決
韓国大法院が日本製鉄への8,000万ウォン賠償命令を確定。原告側、日本政府、1965年協定、東京の抗議を分けて読む。

未来を想像できるのは誰か
2,800件を超える応募が集まった体験型イベントで、子ども、保護者、教員が職業や役割に結び付く無意識の思い込みを見つめた。

古都と、まだないまち――子どもが未来を設計する
奈良県が第8回マイクラカップを支援。子どもたちは人口、環境、交通、地域の課題を調べ、解決案をデジタル世界に築く。

作画机の先へ――「現代版トキワ荘」の挑戦
第1期生がオリジナルのアニメ・漫画と事業化計画を発表。共同制作、知的財産、創作を続けられる収益の形を問う。

闇が旅の目的になるとき
標高1,300メートルの「長者の森」が秋の星空鑑賞会7回を企画。闇を守りながら夏の先に観光をつくる。

H3ロケット9号機、「みちびき7号機」を軌道へ
前年12月の失敗から8か月。H3が夜明けの種子島から測位衛星を送り、日本独自の衛星測位網を完成へ近づけた。

海から炭素をすくう島――久米島DOC実証
日立、商船三井、JALが国内初の直接海洋炭素回収実証へ。海水の化学、環境影響、沿岸での実用性を検証する。

日本の医療技術は米国の「最後の一マイル」を越えられるか
医療AI、在宅透析、リハビリなど15社が米国展開へ。臨床検証、規制、保険償還という壁を読む。

記憶は、入場券だけでは守れない
震災から15年。伝承施設と学習活動は来訪者収入だけでは維持できず、公費、別事業、地域の労働に支えられている。
20. 今日のアート
ガガネンドラナート・タゴール · インドのキュビスム

