日本の茶
TEA IN JAPAN

茶は、
飲みもの以上のものです。

日本のお茶は、ただ喉をうるおすための飲みものではありません。湯の温度、器の手ざわり、茶室の静けさ、茶菓子との間、すすめ方、受け取り方。茶の世界には、日本の時間感覚や、美意識や、やわらかな礼儀がよく表れています。お茶を知ることは、日本の静かな文化を知ることでもあります。

TEA HAIKU

茶の句

一服

茶の湯気に ことば少なく 庭青し

茶室

にじり口 ひとり低くして 春の茶へ

夕茶

急須より 落つる緑に 雨しずか

時間

茶は時間を整える

お茶の良さは味だけでなく、少し動作が遅くなることにもあります。急がないこと自体が価値になります。

所作

所作が美しさになる

すすめる、受け取る、器を見る。その一つ一つが大げさでなく、自然な美しさとして積み重なっています。

味は“静かに強い”

茶の味は派手ではありません。でも和菓子や器や場と合わさると、非常に深く印象に残ります。

TYPES OF TEA

日本のお茶の入口。

抹茶

抹茶

茶道や和菓子と深く結びつく、象徴的なお茶。濃さと静けさの両方があります。

煎茶

煎茶

日常にも近い日本茶の代表。食事や季節の時間と相性が良いお茶です。

ほうじ茶

ほうじ茶

香ばしく、やわらかい。気負わず楽しめる、日本らしい落ち着きがあります。

玉露

玉露

深い旨みを味わうお茶。茶そのものをじっくり味わいたい人に向いています。

茶文化
EDITORIAL

茶の文化は、日本の“静かな中心”の一つです。

日本文化には、派手に見えやすいものもあります。祭り、桜、相撲、着物。でも茶は、もっと静かな文化です。器を持つ角度、湯の温度、茶室の余白、和菓子の小ささ、沈黙の心地よさ。茶の文化は、日本が“強く見せる”よりも“整えて見せる”文化であることを、とてもよく表しています。

茶は“間”の文化

飲むまでの間、飲んだあとの間、その静かな時間も含めてお茶です。

茶は“やわらかな礼儀”

かしこまりすぎず、でも雑でもない。そのちょうどよさが日本らしい魅力です。

茶から、日本の静けさに入る。

お茶は小さな文化に見えて、実は日本の時間感覚や美意識を深く映しています。まずは一服、ゆっくりどうぞ。