日本語を見ていると、何を言うかと同じくらい、どう言うかが大切だとわかります。はっきり言い切るか、少しやわらかく言うか。相手との関係をどう表すか。そうしたことが、文法や語彙の選び方に強く出ます。
距離感がことばに出る
敬語や丁寧語だけでなく、言い回し全体が相手との距離感を示します。近い、遠い、親しい、あらたまった。日本語は、その差を非常に細かく調整できる言語です。
やわらかさと余白
日本語では、すべてを強く断定しない言い方が好まれることがあります。それは曖昧というより、相手に余白を残すやり方でもあります。その感覚は、日本文化のやわらかい距離の取り方ともつながっています。
日本語は、情報を伝えることばであると同時に、人との距離を整えることばでもある。
季節や場面の感覚も豊か
あいさつ、食のことば、季節の表現、手紙の書き出し。日本語では、場面や季節の違いがことばの中にかなり自然に入ります。その細やかさが、日本語を特別にしています。
